アイキャッチはAI生成の概念イメージです。NICTの公式画像や実際のシステム画面ではありません。
- WISDOM Xの試験公開は2026年9月30日に終了
- 終了したのは外部向けの試験公開で、今後も研究の一部に活用される
- AIの答えを読むときも、根拠となる元ページを確認する習慣が大切
NICT(情報通信研究機構)の大規模Web情報分析システム「WISDOM X」は、2026年9月30日に試験公開を終了しました。公式ページには同日17時の終了追記があります。検索型の質問応答を研究してきたシステムについて、何が終了し、今後どこに活用されるのかを整理します。出典:NICT「WISDOM Xの試験公開終了について」(2026年10月1日確認)。
何が終了した?外部向けの試験公開が対象
WISDOM Xは、日常の言葉で入力された質問に対する回答を、Webページの中から探す検索型の質問応答システムです。2015年3月31日から試験公開が行われてきました。今回の終了案内そのものは6月23日公開で、9月30日に終了の追記が入っています。新しいサービスの発表や、突然の停止として扱うべき情報ではありません。
NICTは、11年以上の試験公開で必要な知見を得たことと、質問応答の技術動向が生成AIへ変化してきたことを説明しています。一方で、WISDOM Xは今後、開発中の大規模言語モデルの出力を自動評価する基盤の一部として活用する方針です。詳しくは公式の終了理由と今後の説明をご確認ください。
2021年には深層学習版へ更新されていた
2021年3月31日には、深層学習版の試験公開開始が発表されています。当時の技術的な説明を知りたい場合は、NICTの2021年の公式発表が参考になります。ただし、過去の紹介ページに試験公開中と書かれていても、現在の利用可否は最新の終了案内を優先して確認する必要があります。

長く使われてきた仕組みが、今度はAIの答えを評価する研究に生かされるんですね。答えを出す技術だけでなく、確かめる技術にも注目したいです!
検索型でも生成AIでも、答えと根拠を分けて読もう
ここからは、今回のニュースを踏まえた情報の読み方です。「回答が表示された」ことと「内容が正しい」ことは分けて考えると、調べ物の手順を整理できます。文章が自然で読みやすくても、日付や対象条件が自分の質問と合っているかは別に確認が必要です。
- 日付を見る:公開日、更新日、実際の出来事の日を区別する
- 元ページを開く:検索結果の要約だけで結論を出さない
- 対象を確かめる:試験公開の終了なのか、研究全体の終了なのかを読む
- 残る不明点を言葉にする:書かれていない予定や機能を補って解釈しない
今回でいえば、「試験公開終了」という見出しだけでは今後の活用は分かりません。本文まで読むことで、外部向けの提供と研究上の利用が別の話だと把握できます。この確認方法は、AIサービスの機能変更や提供終了を調べるときにも応用できます。
過去の資料で紹介している場合の確認ポイント
社内の手順書や学習用のリンク集でWISDOM Xを案内している場合は、現在も使えるサービスとして記載されていないかを確認するとよいでしょう。研究史の参考資料として残す場合は、試験公開が終了した日を添えると、読む人が迷いにくくなります。
別の質問応答ツールを探す場合も、名称だけを置き換えず、「元ページを探す」「内容を整理する」「回答を評価する」のうち何を目的に使っていたのかを整理するのがおすすめです。公式案内は、誰でも使える後継サービスの提供開始を告知したものではありません。







